ブルーグラス

前号に続き、今回は女性にも魅力的な品種「ブルーグラス」についてのお話をしたいと想います。
・品種の由来
 その起源は1985年、群馬県のアライハッテェリーと言われています。氏のファームを私は直接見聞きしたわけではないので知った様には言えないのですが、古い文献や写真などを拝見すると、大きな飼育水槽やタタキ池を中心にネオンタキシードやグリッタスポット(グラス表現の尾鰭の原型)などが群泳しているのが伺えます。失礼な言い方ではあり大変申し訳ないのですが、当時のプロブリーダーのみな様に於かれましては今の様な具体的な遺伝子構成の読み取りによる処の交配実施例は少なく、多分、多分ではありますがネオンタキシードの r とグリッタスポットが重なって出来たのではないのかと推測するところであります。
その時期と相前後して、関東の愛好家 木嶋 豊 氏の飼育水槽に於いても同じような表現個体が出て来たそうで、私が記憶するには『アライハッテェリー』のブルーグラスと『木嶋系』のブルーグラスの2系統がBlue.jpg存在して居りました。  

 記憶をたどりますと・・アライハッテェリー系のブルーグラスもそうでしたが、木嶋系のブルーグラスは独特な氏の飼育管理方法での創作育成であり、強健度を考えると少し弱かったような記憶が在ります。    最近のブルーグラスのクウォリティーは大変素晴らしいものとなりました。ブルーグラスが一般のshopにお目見えした当初は尾鰭の中央部の黄色の発色を見せた個体が多く、観賞価値があまり高くない個体がよく観られました。          
最近では r ヘテロ遺伝子が一般的に知られてきたせいか、交配に於ける注意点や、一般の交配術が高度化したおかげで綺麗な尾鰭をした個体がたくさん見られるようになりました。 また、海外からも背鰭の大きな迫力のある個体がたくさん入って来て、ブルーグラスのレヴェルの向上には眼を見張るものがあります
・作出の重要ポイント
    綺麗なブルーグラスを創作しようとするなら、先ほど少し触れた r ヘテロの活用をお勧めします。ブルーグラスをはじめとした蒼い色をした尾鰭を持つ個体は、必ずと言っても良いくらいこの r ヘテロの影響を受けて居ります。故に、稚魚を採ると蒼い個体と、紅い個体、そして全身が灰色で鰭の黒いブラヲ体色の個体が現れます。    すでによく知られていますように、このブラヲ体色の個体を活用する方法が一番手っ取り早い方法と言えます。私の今までの経験からお話ししますと、紅い表現個体の尾鰭の柄は、蒼い個体のソレよりもはっきりと優れた表現をして居る事が多く、赤色野オス個体をブラオのメスに掛け合わせれば、優れたブルーグラスがたくさん創作することが可能であります。
・よくある問題点と解決法
    ブルーグラスを飼育、創作して枝の経過は、その尾鰭の柄の劣化に繋がってきます。スポットが尾鰭に散在せずに偏ってくる「スポットがマバラニ」なって来た!この様な症状が観られるようになってきた時には改善の必要があります。この様な時の改善方法としましては、良い個体の選択より、同じ品種(ブルーグラス)の交雑がそれを解決してくれることが多い様に想います。一つのラインだけではなく、最低2ラインのブルーグラスを維持して、劣化が観られた場合にはクロス交配の必要が在ると言えます。また、体格の劣化が見受けられた場合には、赤色表現個体とのクロスも必要になります。この場合、産まれて来た稚魚の選別、選択に手間と時間を要しますが、体格や尾鰭の柄の改善もかねてできますのでやってみる必要があると言えます。  ブルーグラスと言う品種に於いての“基準”の一つが尾鰭だけではなく、その個体の持つ背鰭のスポット表現にもあります。今現在の個体の尾お気が背鰭におはライン状の表現個体を良く見受けますが、「基準」としましてはブルーグラスの背鰭の柄はスポットでなくてはなりません。    これも改善が難しく、メス個体を変えるだけでは一筋縄ではいかず、尾鰭の柄の改善でも話した様にラインのクロスや、異血との交配が必要となって来ます。
・今後に向けての展望
    自分自身の好みと理想を追求しながら、自分好みのブルーグラスを創作する・・・そんな活動が今になれば以前よりも必要で忘れてはいけないフリークとしての作業と言えます。より多くの個体を自分自身で眼にし、向上心を養いながら意欲の向上を目指すのがよりよい個体を創作するイシズエと言えるのは間違いのない処であります。

by Hajiriブルーグラス.jpg